アニメ文化外交
- 作者: 櫻井孝昌
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 新書
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発行が2009年5月と新しいため、最新の海外状況を知る事ができたのも嬉しいです。
外交の基本は、まず自分の国を相手に好きになってもらう事であり、そのとっかかりとしてアニメは非常に有効であること。そこから広がる興味を、日本語や伝統文化へと結びつけていく方法など、しっかりと語られていて最後まで楽しく読めました。
そもそも、通常は外国の事など日常生活で意識する事の無い場合が多いのですが(例として、日本人からサウジアラビアやミャンマーに対して、どれほど知識以外の興味をもっているのか?)、日本に対しては、子供の頃に見たアニメを通じて、好印象を持たれている事は大きなアドバンテージであり、それをどう活かしていくか、また継続していくかという点が重要になりそうです。
そもそも今まで、そんなたいそうな事考えずにアニメを輸出してきた結果、信じられないほど日本にとっては好ましい状態になっている訳ですが、それを如何に持続していくかのかは難しいところでしょうね。
今まで政府が手を出していなかったからといって、これからもほっておけばよいという訳でもなく、うまい事今の好循環が続くようにして欲しいです。
まずは各アニメ会社にもう少し人が集まりやすくなるよう、お金が回る仕組みを考えて欲しいですね。年収100万は無いわー。。
そうすれば買う予定だった化物語の紙芝居動画も、もう少しなめらかに動くように!!w